訪問看護に興味はありましたが、働くには情報がなくて不安だらけでした。
そう私たちの時代には訪問看護の実習なんてなかったのです。だって昭和うまれだから(+o+)
だから訪問看護が何をしているのかも知りませんでした。
それに訪問看護は面倒な煩わしい人間関係に悩まされることがないはず、そんなかる~い気持ちで働くことにしました。でも訪問看護の世界はそんなに甘いものじゃななかったです。
訪問看護に行って困ったことそれは、、、1人で訪問をして判断をしなければならない事でした
病院では相談先がたくさんあり自分一人で頑張らなくてもよかったり、
医師がそばにいるので安心でした。
不安なまま働きはじめましたが最初はこまることばかりでした。
今は訪問看護歴7年目です。
訪問看護の経験を通じて見えてきた世界があります。
今日は病院との違いをお話をしたいと思います。
病院 | 訪問看護 | |
人間関係 | ●病棟はチームで動くことが多く 人間関係に悩んだ かなり悩んだ | ●ステーションにいる時間が少ないので 人間関係の悩み少ない 楽々です利用者や家族と過ごす時間の方が長い場合も |
患者さんのこと | ●目の前に患者さんがいる相談しながら判断できる ●看護師で相談できる。 | ●1人で訪問へ行くので相談先が少ない ●1人で判断することがむずかしい ●おかしくない?と同じ目線でいえない (訪問の応援をよばないといけない) ●フィジカルアセスメントが重要なことを知る |
看護技術 | ●ポート管理や吸引できなくてもフォローしてくれる ●見守りのなかでできる ●自分が出来なくてもだれかにバトンタッチできる ●高度な医療技術を習得できる ●物品がたくさんある | ●1人で完結しなければならない ●点滴が入らなかったら、応援をよばなければならない ●IVHや人工呼吸器管理が苦手 でも1人でこなさなければならない ●1人完結型なので看護技術は必然的にアップ ●人工呼吸器やIVHは同居の家族も一緒に自宅でみます。 つまりアラームが鳴れば訪問看護へ連絡が入ります。 ある程度の知識がないと家族への説明や対応難しいです。 ●つまり必然的に勉強をします ●物品がない 災害ナース対応になれる |
患者 家族 信頼関係 | ●ナースコールや処置だけに来る看護師 ●信頼関係を構築しずらい ●患者さんや家族の本心に近づけない | ●信頼関係が構築しやすい ●患者さんや家族の本心に触れることが出来る ●患者さん家族の方向性を提案できるように引き出しを多く持っておく ●予測した関わりが身に付く ●今後の方向性について提案することが出来るようになった |
夜勤 | ●病棟で夜勤 ●急変をしても同じ病棟看護師と相談しながら対応できる ●医師を呼び指示を出してもらえる | ●オンコール対応 自宅にいて相談の電話があれば必要に応じて緊急訪問、 緊急訪問時は相談相手がいない、もしくは少ない ●医師がそばにいないため判断に迷う ●お見取り前など緊急訪問が続くときがある |
お金 | ●夜勤が少ないところは 労働対価が少ない | ●訪問看護はこれから伸びる業種、 労働対価が大きいところが多い ●訪問看護の加算は大きいため必然的に給料が高め |
看護師の役割 | ●医師を補助し、患者の回復を手伝い、家族をケアを担うのが看護師の仕事 | ●利用者や家族、主治医、ケアマネージャー、など他職種連携を行い訪問看護師が主体的に取りまとめていく役割がある ●病棟の役割よりも、明確である 例えば、吸引をするときには、家族への指導、吸引の実施の仕方、吸引圧の仕方、吸引チューブの消毒の仕方、吸引器の洗浄方法、吸引が作動しない時の対応など |
休暇 | ●取りやすく、夜勤も含めると連休を取りやすい | ●誰かに訪問をお願いをすることになり休みを取りにくい ●夜間、緊急訪問やエンゼルケアの後はお休みにはならずにそのまま日勤になる可能性あり(これ結構きついです) ●休みでも利用者の事で看護師からの相談の電話がある ●ipadやiphonの導入のあるステーションは連絡が頻回に入りやすく心が休まらない |
やっぱり訪問看護は一人で完結することが多いため、困りごとも一人で解決するようになっていきます。なので私のステーションは勉強会が多いです。
だからいやでも必然的に勉強をします。訪問看護をはじめるとスキルアップできると思います。
困ること満載ですから、、、、。
あら何かへん?に気がつきやすくなったりします。
いつも医師がいない、検査できない、少ない情報を得るためにバイタルサインの情報や、フィジカルアセスメントから情報を得ようと訪問看護師はいつもアンテナを張っています。
なのでちょっとした変化にも気が付きやすいのだと思います。例えば、今日は話し口調がおかしいな、表情が硬いな、歩行スピードがおかしいな、SPO2がいつもより低い痛みのせいだろうか?これは少しずつ経験してきて学びました。
相談先が少なくなり、自分の勉強不足が露呈してしまうことが多くありますが、
ただ、これだけは言えます、訪問看護は基礎看護がたくさん詰まったところです。フィジカルからたくさんの情報を取り、基礎に立ち返るからです。
自分が成長を確認できる職場はやっぱりすばらしいと思います。
訪問看護はやっぱり看護師の中のきらりと楽しくなる発見がたくさんありま~す。
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