嚥下機能により飲みにくい
嚥下機能低下により飲みにくい薬があるのです。
高齢者や難病、がんの末期の方など症状が進行をしてくると、嚥下機能が低下をしてくるのです。その結果、食事量の低下がおこり内服も困難になってきます。固形物でむせるようになっていきます。錠剤も口に含みすぐにごっくんと飲み込むことができません。
対策方法はいくつか考えられます。
お薬の整理です。錠剤の数を整理します。飲み込む錠剤が減ることで確実に内服も行いやすくなると思います。もちろん必ずお薬の整理は主治医と相談をしてください。錠剤が口の中に残ってしまうときには散剤(粉薬)にしてもらい、お薬ごっくんやゼリータイプのアクエリアスなどお皿に少量出して小さめの匙で数口で食べられる量をとくようにして飲ませるようにします。大量にといてしまうと全量食べていただくのはきついですから。数口で終わるようにきをつけましょう。それでもいよいよ食事量が減り、ごっくんの嚥下ができないようなら医師と相談をして、外用薬系に変更をお願いをします。ここでは趣旨とずれますので詳しい説明は控えますが例えば座薬、張り薬、などです。
(お薬の錠剤を減らす。錠剤は散剤へ、ゼリータイプの物にとけこませる)
内服を忘れてしまう
認知症のかたなど高齢者の方は忘れてしまうと思います。また内服の回数が多いとどうしても間違ってしまったり。複雑な内服は管理が大変です。対策は高齢者は内服の一方化とタペストリーを使用します。あのカレンダーみたいになったのです。週に1回訪問をして内服をセットします。介護者やヘルパ-さんの支援があるときには内服の声掛けのお願いを致します。ヘルパーさんは内服の声掛けと袋をきったりなど手伝いはしていただけます。一人暮らしの方の時にはタペストリーは忘れてしまうので意味がありません。そんな時はカレンダーに直接張り付けていきます。カレンダーは割と目に留まりやすいので有効です。パーキンソンなど食前、食後など内服が複雑な時には2枚タペストリーを用意していただいて食前と食後に分けておいています。同じタペストリー内に食前食後は間違いのもとです。これでも内服の継続が困難な時は主治医に相談をしています。
食事がとれていないために内服ができない
本来は食後30分以内で内服をと考えます。とくに病院ではそうだと思います。しかし在宅看護はご自宅で生活をしていて、しかも治療中ではなく療養中、どんな考え方をもったらいいのかいいのか分かりませんでした。食欲低下があり朝食をとっていない。それでも可能な限り飲んだほうがいいお薬があるどうしよう。私はこう考えます、食事ができなかったらといって薬を飲まないと体の中の薬の量が減ってしまい効果が得られないときがあります。なのでクラッカーやクッキー、牛乳1杯でも飲んでいただいてから内服をしていただくようにしています。胃粘膜の保護にもつながります。糖尿病方は血糖降下剤や入っているため食事をしてからでないと危険な場合もありますので注意が必要です。
以上が訪問看護で実施している点です。これで幾分か複雑な内服も改善できたと思われますが。今は訪問看護だけでなく薬剤師さんも訪問をして相談に乗ってくれます。
みなさんのステーションはどんな取り組みをされていますか??
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