よだれ(流涎)予防 発声練習

今日はよだれ(流涎)ついてお話をしたいと思います。
私の利用者さんですが、よだれが出て困っていました。
それと飲み込みが悪く食事時間がかかり、飲み込みずらさもありました。
よだれの原因はつばが飲み込めないんです。飲み込めないと唾液が外に流れてきてしまい、
よだれがでてしまうのです。私たちの唾液は1日に1リットルから1.5リットル作られます。
それを無意識に私たちは飲み込むことができています。しかし、脳梗塞の後遺症や、難病で唾液の飲み込みが悪くなると、よだれが出るようになります。つまり意識をしないと唾液を飲み込むことができないのです。
なにも飲食をしていないのに唾液が気管に侵入してむせます。
こうなると誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。
嚥下機能も落ちてくるので食事量の低下や、発声がしにくいなどの症状が出てくると思います。
利用者さんで発声練習を行い見事に症状が改善した方がいらっしゃいました。
発声練習はST さんのすすめでした。嚥下機能を高めようと訪問看護の介入のときでも実施をしてみてと指導を受けました。訪問看護は週に2回。訪問時に半年前から行っていました。短い時間ですが五十音表とパタカラの発声練習を行ったところ、のどの機能が鍛えられ、よだれがずっとでていらっしゃいましたが、半年後にはヨダレが止まってきたのです。
食事時間も飲み込みが悪いため1時間とか1時間半とかかかっていらっしゃいましたが、最近では30分で食べられるようになりました。
正直言って五十音表などでこんなに症状が改善できるとは思っていなかったので。とても嬉しいケースなのと、意外にも効果絶大に驚きました。
発声練習は利用者さんは恥ずかしいと嫌がる方が多いのですが、今回の事例で発声練習だけでも効果があると確認できました。
唾液や呑み込みの悪い方には発声練習を試してみてみてもいいと思いました。
発声練習の五十音表が嫌がる方には、好きな歌の歌詞を読み上げるなどでも効果があると思います。本当はカラオケが1番良いのでしょうが、訪問時はそうにもいかないので。
女性はおしゃべりなのでそれだけでも発声練習になると思います。男性は会話をしない方が多いので嚥下機能は落ちる方が多いと思います。
訪問時は世間話で喉を鍛えていただくというのもありだと思います。
嚥下機能をおとさないために、発声練習は大切ですね。身をもって体験いたしました。


コメント