「訪問看護の仕事はきついって本当?」
自動車や自転車に乗って利用者のお宅を訪問をします。最近よく聞かれるのは訪問看護はきついって聞くけど、実際働いてみてどんな感じだった?そんな疑問にお答えしたいと思います。
それでも訪問看護が好きな看護師はたくさんいます。メリット、デメリットを紹介していきます。
訪問看護がきつい.しんどい9選
オンコール対応がつらい
訪問看護には、利用者の方やその家族から緊急の呼び出しに応える「オンコール対応」というものがあります。オンコール対応は当番制でステーションみんなで回します。当番の日は自宅で過ごすのですが、緊急の電話と対応に備えなければなりません。
また休日にもオンコール対応があり、電話がいつなるのか心休まらない日もありました。休みの日は完全にOFFがいいですよね。
自分一人で判断をする必要がある
何か変だと思ったときに相談ができる看護師がいる病院。しかし訪問看護は一人で判断をしなければなりません。何か変と感じて医師へ相談をするのか、様子をみるのか。ステーションへ帰ってからオンコールの人へ申し送るだけでいいのか。などなど。判断は難しいですよね。お看取りに関してもどこまでお互い理解しているのか、どんな風に感じているのか。など判断する場面は山盛りです。
ご家族とのコミュニケーションが疲れる
利用者家族との接触が多いのも訪問看護の負担の一つではないでしょうか。自宅でケアをすることが大前提ですから、ケアをじっと見守っているご家族もいらっしゃいます。
個人の判断における責任が大きい場面で、利用者からの視線があるのは誰でも少なからずプレッシャーを感じます。
今までケアをしていた家族に代わって、訪問看護師がケアを代わるときにはその人なりのやり方で。その家族なりのやり方で。が鉄則としてありますので、家族と一緒にケアをするなんてこともあります。そんな場面にもプレッシャーを感じるときがあると思います。
ICT活用で休日が休日にならない!?
ステーションによりますがiPadやiPhoneの普及で、業務用のアプリを活用しているステーションもあると思います。最初は便利でいいと思っていたのですが。24時間その画面が気になって仕方がなく、そして自分の受け持ち利用者さんの病状が悪化をしてしまうと、ずっと画面を見続けてしまう。気になってしまってついつい画面をのぞいてしまって、休日が休日じゃなくなるのです。常に頭の中に仕事があるって感じでした。
体力的な負担が大きい
自転車で悪天候でも訪問先へ向かわなければならない。一人で訪問をするために、重いものも一人で持たなければならない。重い利用者さんをベッドの上まで一人で上げなければならない。入浴介助など体力的な負担が大きいです。
人手不足で業務が過酷な場面も
訪問看護はきついといったイメージがあるため人手不足にいつも悩まされています。3年以上の病棟経験がないと訪問看護師にはなれないといったこともあり。また新人の頃には病院で経験を積みたいといった若手も多く、新人が育ちにくい若手がいない現場でより人手不足を招いている感じです。
訪問先の環境が整備されていない
冷暖房がない、段差や階段が多く。浴室も離れにあったりと訪問をするのに大変な場所もあります。冷房のない自宅で入浴介助をして自転車で移動、熱中症になってしまう看護師もいらっしゃるようです。そして掃除などの支援が入らずに不衛生な訪問先もあります。ゴミがたくさんでゴキブリもいたりなんかします。また犬や猫が苦手であったりアレルギーがあると環境的には難しいと感じると思います。
多職種連携
訪問看護では様々な人で利用者さんを支えます。医師、ケアマネージャー、OT,ST、薬剤師などです。また医師は様々な医療機関から指示書を頂いていますので、病院により医師への報告の仕方が違う。緊急時の対応が違うなど。連携の取り方も多種多様で訪問看護は面倒だと感じる一因かもしれません。
訪問看護がきついと思たときの対処法
勤務先に相談をする
勤務形態、利用者との関係性がしんどいときには勤務先に相談をしましょう。訪問先をかえもらう。勤務時間を減らしてもらう。などを打診してみましょう。プレッシャーのかかる訪問先が多いとストレスもたまりますよね。100%お望み通りとはいかないかもしれませんが、50%でも減らすことができたら?いかがでしょうか。一人でため込んでおくよりも相談をしたほうがよりいい結果になります。
.訪問先の調整の相談.訪問件数の相談
病院などに転職をする
訪問看護がどうしても馴染めない、好きになれなれない方もいらしゃると思います。
最新の医療の方が好きだったり。家族との距離が近い、職場環境が悪いなど。合わなければ思い切って病院やクリニックへ戻ることも考えた方がいいと思います。
看護師をやめる
看護師はメリットも多い職種ですが、超時間勤務になりやすく業務量も多いですよね。転職によって体力的.精神的に楽になるのであれば他の職種へ転向をすることもありだと思います。一回看護師を離れてみたかったという人は意外と多いです。
以上が訪問看護のきついと言われる理由でした。
大分県で自費訪問看護をしています。
訪問のご希望がある方はお気軽にお問い合わせください。
こたつん訪問看護 松岡瑞代
050-3577-4849
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