一人で訪問看護に回っていると、「この症状、今すぐ主治医に電話すべき…?それとも様子観察でいいの?」と迷ってヒヤヒヤした経験はありませんか?
夜間や休日だと特に緊張しますし、過去に医師から「そんなことで電話してくるな」と不機嫌に対応されたトラウマがあると、余計に連絡のタイミングに悩んでしまいますよね。
この記事では、訪問看護で「医師への連絡タイミング」に迷った時の判断基準や、焦らずスムーズに伝えるための報告フレームワーク(SBAR)を実体験を交えて解説します。
1. 実録 訪問看護でヒヤッとした医師連絡のタイミングに迷う理由
- 「これって今すぐ主治医に電話していいのかな…?」 という迷い(夜間や休日だと特に緊張する)
- 「医師に報告したら『そんなことで電話してくるな』と怒られた経験」 によるトラウマ
- 「報告の仕方が悪くて状況が伝わらなかった」 というヒヤリハット・失敗談
- 「他の訪問看護師はどういう基準で電話しているのか」 のリアルな基準
訪問看護の現場では「もう少し様子を観よう」というう判断が裏目に出たり、逆に連絡をしたことでお叱りを受けたことも。
2. 【実録】判断が遅れてヒヤッとしたヒヤリハット体験談
1. 【実録】訪問看護でヒヤッとした医師連絡のタイミング(体験談・例)
- ケース①: 足の痛みを訴えていたけど、ADLは問題なく過ごしていたので様子を観ていたら夕方から急に悪くなり、動けなくなり救急搬送された。 医師への報告のタイミングは?
- ケース②: 深夜に転倒で連絡が入りました。施設職員の話によると頭部打撲をしているかも。頭を痛がっている?はっきりと伝わらない。施設職員は転倒の瞬間を目撃していない。もともと認知症のため頭を打っているかわからない。バイタルサインは血圧が高い、意識明瞭。そして深夜に電話を入れたら「明日の朝でよかった」と不機嫌になられた話。
2. 「今すぐ電話」vs「経過観察」の判断
「普段のベースライン(平熱・平時バイタル)」が最重要!
- 高齢者や訪問看護の利用者は、数値だけで一概に判断できないケースが多いです。迷った時には先輩や同じステーションの仲間に連絡をして相談することも重要です。
🔴 【レベル1:緊急】今すぐ医師(または救急要請)へ連絡!
訪問先で以下の症状が見られたら、その場ですぐに電話連絡・指示を仰ぐレベルです。
- バイタルサインの著しい異常
- 意識障害(呼びかけに反応が薄い、急な不穏・見当識障害)
- 呼吸の異常(SpO2 90%未満、著しい陥没呼吸、呼吸数 30回/分以上)
- 血圧の急変動(収縮期血圧 180mmHg以上、または80mmHg以下で冷汗がある)
- 身体の急変・外傷
- 激しい胸痛・背部痛・腹痛(うずくまっている)
- 突然の麻痺・麻痺の悪化、ろれつが回らない(脳血管障害の疑い)
- 転倒・滑落による頭部打撲、著しい出血、骨折の疑い
🟡 【レベル2:要連絡】当日中(訪問終了後すぐ)に指示を仰ぐ
命に直結する即時性はないものの、そのまま放置すると悪化するリスクが高いケースです。
- 症状の段階的な悪化・変化
- 数日前からの微熱(37.5℃以上)が続いており、解熱剤の効果が薄い
- 浮腫(むくみ)が急激に強くなり、体重が数日で増えている(心不全傾向)
- 褥瘡(床ずれ)の増悪、浸出液の増量、感染兆候(赤み・熱感)
- 処置・インフュージョン系のトラブル
- カテーテル類(尿道カテーテル、胃ろう、CVポートなど)の抜去・閉塞・不調
🟢 【レベル3:報告のみ】定期報告・次回訪問前の連絡(ファクス等)
緊急性は低く、通常の経過観察や次回の定期受診に向けた情報共有で良いケースです。
- 慢性的な変化・相談ごと
- 便秘が数日続いており、指示された下剤の使用頻度を相談したい
- 食欲が徐々に落ちてきているが、バイタルや全身状態は安定している
- 家族からの介護負担に関する相談(服薬管理の方法変更など)
💡 高齢者の判断で一番大切なのは「普段のベースライン(平時状態) - 高齢者や訪問看護の利用者は、数値(バイタル)だけで一概に判断できないケースが多くあります。 単に「血圧が高い」「熱がある」という数値だけでなく、「バイタル異常 + 普段と違う(顔色・活気・様子)」といった観察点もとても重要になってきます。
💡 フレームワークSBAR「エスバー」
1. 連絡の迷いをゼロにする!「事前に確認しておくべきこと」
初回訪問時や指示書受け取り時に、「どんな状態になったら連絡すればいいか」のラインを主治医(またはステーション内)で共有しておく重要性。医師へ確認をする。具体的な指示書。うるさい看護師と思われても、深夜に電話とにらめっこしなくてすみますから。
2. 医師に伝わる報告フレームワーク「SBAR(エスバー)」
電話での焦りを防ぐために、頭の中で整理するフレームワークの解説。
- S(Situation/状況): 何が起きているか
- B(Background/背景): 患者の経過・背景
- A(Assessment/評価): 自分がどう考えているか
- R(Recommendation/提案・要請): 医師にどうしてほしいか(指示指示要請・診察依頼)
【ちょっと短気な先生へ裏ワザ】
少し気性が荒い先生や短気な先生へ連絡する場合は、長々と状況を説明する前に、R(医師へどう動いて欲しいのか)から説明する。
短気な先生の場合は私の場合は、医師へ先に「先生判断に救急搬送するべきか迷っています、指示をください」 「往診が必要なのか迷っています」などさきに相談をするのもありだと思います。
【事例】
S 何が起きているか(転倒転落)
B 利用者の背景(認知症あり 頭部打撲しているかわかない)
A 自分がどう考えているか(普段より血圧はやや高めだが、意識もはっきりしており様子観察でいい)
R どうしてほしいか(急性の症状は出ていないのでこのまま様子見でいいのか)
💡 まとめ
一人で訪問看護に回っていると、「自分の判断で医師に電話していいのか」と強いプレッシャーを感じる場面は少なくありません。 しかし、一番大切なのは患者さんの安全です。判断に迷った時は一人で抱え込まず、以下のポイントを思い出してください。
1.迷ったら安全第一!(判断に迷う時は、まずステーションの管理者や先輩に相談する)
2.事前に基準を確認しておく(初回訪問時などに医師と連絡ラインを共有しておく)
3.報告はSBARで簡潔に(短気な先生には「結論・指示してほしいこと」から伝える)
事前の準備と報告のコツを押さえて、焦らず適切な対応につなげていきましょう!
【免責注記】
「本表は一般社団法人日本訪問看護財団等のガイドラインや一般的なトリアージ基準を参考にした目安です。実際の判断は主治医指示・ステーション規程に従ってください。


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