【体験談】個人で自費訪問看護をやってみた!私が開業を決意した理由
はじめに
訪問看護の現場で働いていると、「もっと〇〇してあげられたらいいのに…」と制度の壁にぶつかることはありませんか?
「もっと時間をかけて看護を提供したい」 「保険の枠組みにとらわれず、利用者の希望に寄り添いたい」
看護師として働く中で、そんな想いを抱いたことがある方はきっと少なくないはずです。
私は、個人で「自費訪問看護」の取り組みを行っていました。今回は、私がなぜ保険外の自費訪問看護を始めようと思ったのか、そのきっかけや開業を決意したリアルな想いについてお話しします。
1. 保険制度の枠組みで感じていた「限界」と「時間の壁」
訪問看護師として日々現場を回る中で、常に頭を悩ませていたのは「保険制度による時間とルールの縛り」でした。
医療保険や介護保険制度に基づく訪問看護は、利用者が公的制度を使って安価で質の高いケアを受けられる素晴らしい仕組みです。しかしその反面、訪問時間や提供できるサービス内容には厳格なルールが存在します。
- 「もっと時間をかけて、一人ひとりの悩みや不安にじっくり寄り添いたい」
- 「あと30分あれば、ご家族のケアや指導まで丁寧に行えるのに…」
現場でどんなに熱意を持って接していても、次の訪問時間が迫れば退出せざるを得ません。「もっと寄り添いたいのに、制度の限界で時間が足りない」というもどかしさを、私は何度も経験しました。

2. 現場で聞いた「利用者さん・ご家族」の切実な声
特に自費訪問看護の必要性を強く実感したきっかけは、冠婚葬祭や旅行、長時間の外出といったイベントの場面でした。
ご家族が大事な行事で外出する際、どうしてもお留守番になってしまう利用者さんがいらっしゃいます。また、「最後に家族全員で思い出の場所へ旅行に行きたい」「親族の結婚式にどうしても出席したい」といった願いを持ちながらも、看護のサポートがなければ諦めざるを得ないケースをたくさん目にしてきました。
そんな時、現場の看護師として以下のようなご相談をいただくことがありました。
「自費で構わないから、いつも来てくれている看護師さんに半日滞在してほしい」
「保険が使えなくてもいいから、大切な冠婚葬祭への付き添いをお願いできないか」
ご家族のレスパイト(一時的な休息や外出)や、「大切な思い出を作りたい」という切実な想い。しかし、従来の訪問看護制度では、こうした「生活の質(QOL)を高めるための付き添いや見守り」に対応することが難しかったのです。
3. 「その夢を叶える存在でありたい」から一歩を踏み出した
「いつも身近で状態を理解している私たち訪問看護師だからこそ、できる支援があるのではないか」
保険制度の枠を超えて、利用者さんやご家族の「行きたい」「叶えたい」という想いに寄り添いたい。そんな夢を少しでもサポートし、選択肢を増やしてあげたいという一心で、私は公的保険にとらわれない「自費訪問看護」という挑戦をスタートしました。
もちろん、自費でのサービス提供には料金設定や集客、責任の重さなど、新たな壁がたくさんあります。しかし、「制度の隙間で困っている人の力になれる」という大きなやりがいがあるのも事実です。
おわりに
保険外の訪問看護は、単なる医療ケアの提供にとどまらず、利用者さんの「生きがい」や「家族の笑顔」を生み出せる非常に魅力的な分野だと感じています。
「自分がどんな看護を提供したいのか」を問い続けた結果、私は自費訪問看護という道を選びました。
次回は、実際に自費訪問看護を始めるにあたって「最初に準備したこと」や「開業に必要なステップ」について具体的に書いていきます!同じように悩む看護師さんの参考になれば幸いです。



コメント