ストーマ便のすてかた

これは利用者さんにやっていただきます。

便を破棄するのに特別な部屋は必要ありません。
便がたまったら排出口に捨てに行きます。
ストーマ内に半分~1/3程度貯まったら便をトイレへ捨てに行きます。

手順
トイレットペーパーを5~6枚カットする。
利用者さんが座りやすい方法で座る。
閉鎖具を外し上から絞るように押し出す。
排出口をペーパーで拭き口を閉じます。

便は1~4回ほど貯まります。適度にたまったら捨てに行くようにしましょう。
ストーマ内の便の性状はストーマの位置により変化をします。

回腸ストーマ 上行結腸ストーマ 横行結腸ストーマ 下行結腸ストーマ S状結腸ストーマ
水様 泥状便 泥状~軟便 軟便 夕形便

S状結腸ストーマは大腸の喪失部分が少なく水分の吸収が可能であることから、有形便になります。しかし、便が塊になりやすく排便コントロールが必要になることもあります。
便の性状の確認が必要です。

私の場合は訪問をしても、ストーマの中に排便が入っていないため便秘であることが分かりました。その利用者さんは認知症もあったため、いつ頃から便秘になっていたのか不明。お腹がいつもよりポッテリしているため、医師へ相談をして急遽、往診になりました。座薬が処方をされてストーマから挿肛の指示があり、便秘は改善されました。

普段の便の量、性状の確認は必要だと感じた事例でした。

その他ガス抜きも同様に行ってもらいます。
訪問までの面板を交換するまでは、本人でこのケアを行ってもらいます。
もしも認知症で忘れがちになるときには、同居者の奥様、御主人さん。

1人暮らしの時にはヘルパーさんの介入で、助けてもらう。
デイサービスを利用中であれば声かけをお願いしておく。
面板の交換まで、便の破棄とガス抜きは必要であることは皆さん知っておきましょう。



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