訪問看護 退院調整会議の問題点と必要なサービス 睡眠編

 

退院調整会議の時に挙げる問題点。
今回は睡眠編をのぞいてみよう

こういう問題があると訪問看護の出番ってわけね

入院中に睡眠障害で下記の問題があるときには、退院してから不安要素となりえます。
退院時に調整がいるときもあるので生活パターンをきいておきましょう。

 

睡眠編

・ 夜寝てくれない
・夜に幻覚、幻聴がある
・夜トイレでおこされる
・就寝前のお薬について相談がある

退院をしてくる利用者さんや介護するかたにとって。不安要素の強い睡眠編。もしも介護者が昼間に仕事をしていたら。夜寝てくれない利用者さん。介護者にとっては精神的にも身体的にも負担が大きくかかってしまいます。そして一番つらいのは本人なんですよね。家族に迷惑をかけていると心理的負担。そんな負担はできるだけ退院前に減らしておいたほうがいいですよね。もしも退院調整会議で睡眠の質が問題に上がったとすれば、、、安心して退院をするための改善点をお伝えをしていこうと思います。

 

夜寝てくれない 

問題解決
環境的問題
ベッドが眠りずらい
マットレスが固い
・介護用ベッドの導入(ケアマネージャーへ相談)
・マットレスが固い(レンタル業者と相談をしてマットレスの変更をしてもらう)
・居住区が変わる。環境の変化 (要因が解消されるように環境調整)
・点滴、チューブ類がきになり眠れない(要因が解消されるように環境調整)
身体的要因 ・痛み ・加齢 ・頻尿 (医師、薬剤師と連携をして相談調整)
            (ポータブルトイレ、おむつの検討)
・呼吸器疾患      (ベッドの高さ調整、ファーラー位) ベッドの導入
            (医師、薬剤師と連携をして相談、調整)
精神的・不安 ・抑うつ     (医師、薬剤師と連携をして相談調整) (傾聴)
・妄想         (現実の世界ではいないことを伝える)(傾聴)
            (医師、薬剤師と連携をして相談調整)

環境的な要因 

環境的な要因では自宅に帰れればいいのですが、施設入所があると夜間不眠になる方は多いです。

退院をしてから眠れないといった話をよく耳にします。

環境要因に弱い方は退院時に予防薬として不眠時の処方をいただておいたほうがいいと思います

(もちろん、医師と連携をはかってくださいね)

身体的な要因

夜間のトイレ問題。夜間の尿量の増加や膀胱の貯尿の減少のため夜間頻尿となるケースがあります。

夜間だけポータブルトイレを使う。夜間だけ紙パンツを利用してもらうことで、

家族の負担はぐんと減ります。

呼吸困難のある利用者さんは介護用ベッドの導入はしておいたほうがいいでしょう。

腹水のあるかたやCOPDのかた。ファーラー位にするだけでぐっと呼吸が楽になります

精神的な要因

不安があります

お薬と傾聴が対処法になりますが。

傾聴は看護師はそばにはいませんから家族が担うことになります。

家族も2~3日は我慢ができるとして、連日ともなると疲れが出てきてしまします

医師としっかりと連携をして、介護負担であることをしっかりと伝えていかなくてはいけません。

そしてどうしも家族の疲労がとれないときには、ショートステイなどを利用を検討。

しばらく家族は休暇を取った気持ちで離れることも大切だと思います。

 

幻覚に関して

幻覚に関しては、現実とは違うよと声掛けをと教科書には書いてあるけど怖くて言えない。

へたれなこたつんです。

語気の強い言葉で「あそこい人がいるでていけ」など

幻覚や被害妄想を訴えられると怖くて何も言えないことがありました。

この話は私の実体験なのですが。

いつも訪問は本人(パーキンソン、認知症)と奥様がいらっしゃいました。

しかし、その日の訪問は奥様は外出中でした。

本人と二人きり。しかもその当時は幻覚症状が強くでていました。

変なことをいって興奮をさせてしまうと嫌だなと思ってしました。

そして、本人が「あそこに人がいるこっちを見るな」がはじまってしまいました。

この不安感何とも言えなくて怖いし。なんとか無事に訪問終了。ホッとしました。

でもその反面私の気分が落ち着いたころには、本人は幻覚の世界で大変だろうな

という気持ち。奥さんはきっと不安で大変だろうな(30分の二人きりでも怖い)

次回訪問の時にもしかすると奥さんがまた不在かも。

などいろんな感情が湧き出てきました。

そこで本人の受診に同行をしたのです

医師へ報告をしました

医師は「怖い思いをしたね。それは幻覚だから心配ないよ。現実じゃないよ。

もしもまた幻覚が現れたら奥さんや、看護師さんに否定をしてもらうんだよ」

といってくれました。医師へ感謝。

それからは怖い思いをする幻覚は奥さんが否定をしてくれるようになり

これは現実は違うのだと認識を持ってもらえるようになり

本人は落ち着きを取り戻していきました。

奥さんも幻覚に支配される生活から抜け出せてよかったと。

胸をなでおろしています。

そして訪問看護師のわたしもなんて声をかけていいもかわからず。

おびえながらの訪問ではなくなり。本当に良かったと思います。

それからは幻覚症状のある方の訪問は、医師の診察に同行をさせてももらい、

医師に現状を報告。それは幻覚であるときちんと否定をしてもうと。いう流れをつくっています。

こうすると声掛けしやすいなど良い経験がありました。

精神の利用者さんなど私はくわしくないので、これが正解とは言えない面がありますが。

わたしのうまくいった成功例として報告をさせていただきました。

今日もつたない文章を読んでいただいてありがとうございます。

1日でもながくよりよい在宅支援を。

 

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