今日はストーマケアについて話をしたいと思います。
介護される方や本人もしくは訪問看護の方で、ストーマが張り付かなくて困る。
もしくは本人がすぐにはいでしまうなどのお悩みはありませんか?
私のステーションの話ですが、訪問看護の利用者様で認知症の方がいらっしゃいました。
そして、乾癬があり。かゆみと湿疹があり、気が付くとスト―マをは外して
皮膚をひっかいてしまうのです。
ストーマを外してしまうので、そのたびにお布団や寝衣をよごしてしまい洗って交換をしていました。
便の付着したシーツの後始末は大変な様子でした。
そして皮膚は傷ついて、ストーマの張替えをしてもまたはいでしまうの繰り返しでした。
今日はストーマの管理の仕方や、はがれないようする対処法について学んでいきたいと思います。
ストーマの基本的な面板の交換方法
ストーマの交換手順
- ① 排泄物を捨て、ストーマ部分にしわができない姿勢をとります 椅子に腰かける。
② 剥離剤なども使用しながら、面板とパウチをゆっくりとはがします。無理にはがさない。
③ 皮膚に赤み、腫脹(しゅちょう)、熱感、痛み、滲出液(しんしゅつえき)がないかを確認します。
④ ストーマ周囲をよく泡立てた石けんで洗浄。しっかり洗い流してから乾かします。 - これをさぼるとはがれます
⑤ ストーマのサイズに合わせて面板をカットします。
⑥ 必要であれば皮膚保護剤をストーマ周囲の皮膚に塗布。シワができないように面板・パウチを装着します。 - 1週間に2回面板交換予定
日常的なケア
①便の破棄を本人へお願いをする。
ストーマの口をあけて(下から)あけて便の破棄をお願いをします。
破棄は便座に腰かけてストーマの口を開けて足の間から落とし感じですが、
うまくいかないと時には、便の下の口を小さなゴミ箱にポリ袋を広げて
その中に便をいれて破棄をしている方もいらっしゃいます。
入浴前には必ず便は破棄をしてからお風呂に入るようにしましょう。
②ガス抜きも必要です。
ストーマの袋が広がって大きくなってきますから、
ストーマの袋に弁がついていると思います。そこからガス抜きをするようにしてください。
消臭剤もあり、ストーマの袋の過に入れて使用をしています。認知症のため介護者に上記の声①②の声かけをしていただくようにしました。
認知症はありますが、声かけをすると①②の手技に関しては問題なく行えていました。
ここまでは一般的なストーマケアすが。
この利用者さんはこれでは終わりませんでした。
乾癬(乾癬は皮膚の炎症を伴い慢性的に経過する病気)があるので、
すぐにかゆくて剝いでしまうのです。
医師と相談をして、まずはかゆみを止めて湿疹が広がらないようにしました。
医師からは軟膏の処方がありました。
ストーマの面板を剥がしたときに発赤があれば愛護的に洗浄後、軟膏塗布をします。
すぐにストーマをりつけては、はがれの原因になってしまうので注意が必要です。
軟膏をストーマ周辺に塗布して10分間放置。その後は微温湯で洗浄を行います。
まだ軟膏の油分が残っているようであれば泡石鹸で洗浄を行います。
良く皮膚を乾燥をさてから貼り付けるようにします。
医師のアドバイスで劇的に皮膚状態は変化をしていきました。
頻回にストーマを外していたのに。
便が寝衣、寝具に付着をして大変な思いをしていたのですが、トラブルは劇的に減りました。
自分でストーマを剥がさなくなったのです。
かゆくないのでストーマに手をもっていかなくなったようです。
ストーマケア、スキントラブルがないことの大切さを知った瞬間でした。
ストーマケアをそして、ストーマの形にもいろいろとあります。
社交ダンスは激しい運動となりますので、腰にベルトタイプの物をつけるようにしました。
スキントラブルも落ち着き、社交ダンスにはいけるようになりました。
認知症があり、趣味の社交ダンスはストーマを作ったことで、外出が困難になるかと思いましたが。
趣味を続けることができて。私も支援ができてとてもうれしい事例でした。
訪問看護は療養生活の場です。
利用者さんが主体となって訪問看護が支えになることができればと思います。
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