今日は訪問看護師として持つべき4つの視点を説明をいたします。
訪問看護師と病院看護師との違いについて解説をしたいと思います。
これを読めば訪問看護師としての心構えが分かっていただけると思います。
利用者さんからいやがられてしまった。
もううるさい看護師は来るなって。
断れる。困難事例など訪問看護あるあるですが。
そこは訪問看護師としてもつべき視点に立ってふりかえってみるのじゃ。
訪問看護新人のころによくやらかしてました。看護師がきたからには何とか生活改善を。利用者さんのために何かすることはないかと。信頼関係も取れないときに「あ~~~だ」「こ~~~~だ」といっていやがれてました。指導をしても、もちろん聞き入れてもらえません。
そこで病院看護師との違い、訪問看護師として持つべき 4つの視点を紹介したいと思います。
居宅は生活の場である
病院は治療の場です。しかし居宅は生活の場なのです。療養生活の場所です。
例) A氏 病名.COPD 娘家族と同居 猫5匹 足腰が弱く室内換気が不十分 家族は仕事で昼間いない
少しでも動くと息があるから 自宅でも酸素が必要なんじゃ
退院おめでとうございます。
肺炎を繰り返さないためにも換気は大切ですよ。
猫との暮らしをみなおすか換気を徹底的に行ってくださいね。
(医療的ケアなので治療を優先ですよね)
足腰が弱く換気が不十分。猫は家族の一員。療養者さんと相談をしながら、ヘルパーさんの導入を検討。室内環境を整えてもらおう。
(療養者の生活の場所に入るから注意が必要)(何の価値観が高いのか聞いてみよう)
A氏にとっては猫はかけがえのない家族の一員です。そこに訪問看護師が生活の場に入っていって、いきなり指導。誰も聞き入れてはくれません。もしも私が利用者側に立った時には、訪問看護師さんからいきなり指導を受けるなんてされたくありません。いきなり猫を邪魔ものに。私の何を知っているのかな?といいたくなるでしょう。ほかのケースで言うと糖尿病の患者さん。病院からは何度となく食事指導が入っているはずです。でもできないのですよね。私も看護師の言う通りの生活をしていたらこんなに太っていないはず。モデルができていたでしょう。病棟の看護師さんは生活改善をしなといけない。だって生活態度が悪くて入院をしてくるのですから。でも訪問看護で同じことをしてしまうと。受け入れられなくなってしまいます。その人のことを知って。何が一番大切なのかを知ってから。信頼関係を構築してから提案を言ってみるようにしましょう。
生活を中心とした看護の視点が大切です
療養生活の場所に入るということです
保健、医療、福祉、介護を統合したケアマネジメント
これからお風呂はどうしよう。
酸素ボンベは外出の時にもっていくの?これからデイサービスはどうなるんだろう。
病院ナースはそこまで深い知識がない方がほとんど。
退院支援ナースに頼ってみもいいです。
(医療ケアが中心だから違いますよね)
お風呂は引き続きデイサービスで入れるようにケアマネージャーさんに相談の連絡をいれておきますね。デイサービスのときの酸素ボンベの使用についても相談しておきますよ。
そのほかの福祉サービスについても相談にのることができますよ。
介護保険で介入をしていて食事がだんだんとれなくなってきた。点滴が連日で必要なときには、医療訪問で連日訪問に切り替えてなど、医師の指示にもちろんよりますが。変更可能であることを知っておきましょう。難病支援には使える福祉サービスはなにか。受診が適切なのか?往診のスタイルに変更をしたほうがいいのか。などなど。
いつも適切なサービスが使えているかの視点をもつようにしましょう。
各種保険サービス、福祉制度が適切なのかの視点をもとう
自立支援
在宅ケアの主体は療養本人。医療者の常駐は不可能。療養者がその状態に応じた「自立」が必要。
在宅酸素の取り扱い方は?酸素の蒸留水はいついれるの?
デイサービスでの酸素ボンベは誰がチェックするの?
家族には迷惑をかけたくない。
酸素の使い方はこれで大丈夫。もしもアラームが鳴ったら○○○○に電話をくださいね。
酸素ボンベの残量チェックはAさんができますか?
(今後起こりえることを予測して提案.相談にのる)(利用者さんを不安にさせない)
使用方法やアラームの対処法などについてA氏と前もって相談をする。24時間サービスで連絡はつきますが常駐はできないので、予測的、予防的になにが不安になるか考えながら訪問をすることをこころがけましょう。療養者さんが自分の状況を利理して、疾病や障害があってもその状態なりの自立ができるように支援をしていくことを頭において支援をしていきましょう。
訪問看護は自立支援であることを忘れないようにしましょう。
療養者、介護者のQOLの質の向上
訪問看護師は療養者だけではなく介護者のQOLも大切に
息が苦しくて家族の手をかりないと寝起きがしにくくなってきた。
よく転ぶようになってしまった。
お昼間は仕事があるから困ったわ。
ずっと介護するわけにもいかないし
Aさんはこのまま自宅にいたいのね。デイサービスの日数を増やすのはいかがかな?
娘さんと相談をしてみよう。
訪問看護では利用者のQOLの質の向上を考えながらもちろん行いますが。訪問看は家族のQOLも考えます。介護疲れがでないように。介護者がずっと療養者のそばを離れることができない。介護者は仕事に行くことがでない。終わりのない介護。先の見通しができない介護。わたしがもしも介護者だったら。療養者だったら。と考えると疲弊をしてしまいそうです。
療養者、介護者の相談に乗りながら訪問を行っています。
介護者は訪問看護と協働作業であること。
訪問看護師は支援者であることを忘れないように。
まとめ
1 療養場所であることを忘れない
2 ケアマネジメント
3 自立支援
4 療養者と介護者のQOLの向上
人のお宅に入ってく訪問看護だもの。がみがみ言われて嫌だったろうな~。この4つの視点を忘れないようにケアを続けていくことで、利用者さんとのいい関係を気付くことができるといいわね。
今日もつたない文章をみていただきありがとうございました。
参考文献 日本訪問看護財団
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