あなたは、子育てをしながら本当にこの職場でいいのか悩んでいませんか?看護師という職業は、専門性が高く責任も大きい職務です。そして、子育てとの両立は難しい側面も持ち合わせています。
看護師としてのキャリアを築く一方で、家族との時間を大切にしたい、という思いは多くの看護師が共有する感情です。
わたしも3人の子育て中は復職をするのか悩みました。仕事と家庭の両立のバランスを考えると忙しい職場を選ぶのは無理に感じました。「イライラして子どもに当たってしまいそう」と心の葛藤に苛まれる日々。とくに子供が小さい時に罪悪感を感じやすかったです。子どもとの貴重な時間が過ぎていくのに私はこのまま働いていいのか?仕事と家庭の両立ができるのか?戻らない子どもとの時間を後悔のしないようにしたいと考えてました。
そこで、本記事では子育て中の看護師が参考にすべき転職のポイントや、働きやすい職場の特徴についても触れ、読者の皆様がより良い働き方を見つける手助けを目指します。
看護師は子育と仕事の両立は出来ます
看護師は子育てと仕事を両立できない?
両立は可能です。しかし、結婚するまでは仕事に専念することができたのに子供が生まれてからは生活が一変します。子供が生まれたことで仕事を継続することが難しくなったと感じる看護師も少なくありません。独身の頃は自分のための時間は24時間あり、帰宅してからも看護研究や勉強の時間に充てることができていました。しかし、子育ては待ってくれません。帰宅したら、子供が足元から離れない、1回子供と遊んでからしか家事ができない。夕食を作り寝かしつける頃にはもうくたくたです。寝かしつけた後は部屋の片付けに、夕食の片付け、次の日の保育園の準備などがあり、明日の看護業務の事など全く頭に入りません。しかし、職場を変えようと思っているけれど、ブランクがあくのが不安と感じている看護師も多いのではないでしょうか。できれば慣れた職場で復職できることを望みますが、子育てをする上で環境の調整は仕事の特徴上必要だと思います。
復職するために調整をすること
時短勤務 パートを考える
働き方改革やエッセンシャルワーカーに対する理解が深まりつつあります。また子育て支援も充実してきています。フレックスタイムが病院や施設にあるのなら活用をしましょう。また、パート勤務もお勧めです。空いた時間で、子供と遊ぶ時間も増やせます。理想的な働き方です。
可能な限り夜勤を免除してもらう、回数を減らしてもらう
子供が小さいうちは、できるだけ夜勤を避けて働きたい看護師も多いでしょう。小学校就学前のお子さんがいる場合、夜勤を免除してもらえるケースもあります。無理なく働き続けていくためには子育て支援制度を上手に活用しましょう。
職場までの距離は遠くないか
片道30分かかる通勤距離も、往復となると1時間になります。子育て中の1時間は大きいですよね。また自分自身のセルフケアにも当てられる時間です。時間に追われてイライラしているお母さんより、笑顔で過ごすお母さんのほうがいいですよね。
家族の協力を得る
働きながら育児や家事を1人でこなすのは、非常に大変です。無理なく両立していくためには、家事の分担をパートナーと話し合ったり、近くに実家がある場合は協力してもらったりなど、周りの協力が欠かせません。
また、夜勤をする場合や保育園の迎えが遅くなる場合は、これまでと違う生活パターンに、不安になるお子さんもいるかもしれません。子どもが理解できる年齢であれば、お子さんにも説明をしておくと安心です。
職場内の保育所を利用する
病院に保育所が併設されていれば、利用を検討してみるのも良いかもしれません。0〜3歳までや1〜6歳までなど、対象年齢は病院によってそれぞれです。不規則なシフトに合わせて24時間保育を行っている病院も多く、夜勤や残業がある看護師にとっては、大きな味方だといえるでしょう。
なかには、夜間に限って小学生を預かってくれるところもあるようです。料金や利用条件は託児所ごとに違うため、利用する可能性があれば事前に確認しておくと良いかもしれません。
子育てをしながら看護師をして後悔したこと
育児と仕事を完璧にこなすのは大変です。「子どもとの時間をもっと取ってあげたかった」など、後悔している看護師も少なからずいます。育児をしながら仕事をしてきた看護師が後悔したことを以下に挙げています。
- 夜勤で子どもに寂しい思いをさせてしまった
- 精神的に余裕がなくて怒ってばかりだった
- 土日も仕事であまり遊びに連れていけなかった
- 保育園のお迎えが遅くなる日が多かった
- 家事が疎かになってしまった
まとめ
看護師としての働きやすさを実現するためには、育児休業や育児短時間勤務制度が整った職場を選ぶことが欠かせません。具体的な育児支援制度としては、職場内の保育所や保育助成金があるかどうかを確認しましょう。また、育児休暇の取得がスムーズに行えるというサポート体制が整っているかも重視すべきです。特に、看護師業務は夜勤や変則的なシフトによって影響を受けるため、育児に理解のある職場環境が非常に大切です。
子育て中の看護師が働きやすい職場 3選
子育て中の看護師が働きやすい職場には、いくつかの特徴があります。具体的な内容に触れ、その特徴がどのように働きやすいかを解説します。
子供が小さい時に看護師が応募するべき職場とは?
子供が小さい時期に看護師が応募する職場は、子育てに配慮した職場を考えるべきです。夜勤がない、定時勤務が可能な職場を選ぶことが大切です。具体的には、クリニックや地域の訪問看護など、柔軟なシフトを採用し、育児に理解を示している制度が整った職場環境を選ぶと良いでしょう。さらに、育児休暇や時短勤務制度が充実している病院や診療所を重視することで、自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。また、職場の同僚や上司からの理解が得られる職場は、日常的な業務においても安心して取り組むことができるため、子育てをしながらストレスなく働く鍵となります。これらを考慮し、将来的に職場にのこる意義や目標を持つことで、意義のある職場選びを実現しましょう。
クリニック 訪問看護 デイサービスがおすすめ
1.クリニック
1つの科に特化している
クリニックは、子育て中の看護師にとって非常に魅力的に感じる働き方です。一般的にクリニックでは、勤務時間が午前中から午後の早い時間までとされているため、夜勤がなく、育児に専念しやすい環境が整っています。また同じ職場環境で働けるので、慣れてしまえば楽に感じます。例えば、整形外科で働くときには整形外科のことを業務として覚える。整形外科看護を勉強する。広い看護知識が必要なわけではありません。特化した診療科をクリアすれば良いです。心理的負担は少なくてすみます。
肉体的に楽
夜勤がなく定時退勤を望めるのでママ看護師にとって余裕が生まれて、家庭の時間を取りやすいと思います。帰宅してからも、食事の準備やお風呂、子供と遊ぶ時間など様々な時間にあてることができます。
わたしは3人の子供がいます。帰ってから食事の準備に子どものお世話。長男の小学校の話なんかも聞きながら次男のお風呂をいれる。なんてことをしてたらクタクタで、体力の限界を感じていました。クリニック勤務は小さいお子さんをお持ちのママにお勧めです。看護師と言うお仕事を続けながら、お給料もいただくことができてクリニックは長く務めさせていただきました。
看護師の中でも、子育て中は看護師を止めずにキャリアを積み、ライフステージに合わせた職場選びが大切だと思います。
残業が少ない
残業は少なくほぼ定時で上がれるところがほとんどのようです。しかし、耳鼻科では春や秋の花粉症の季節になると患者が増える傾向にあるので残業が発生する。小児科はインフルエンザが増え始めると残業が増えるなど。季節に特化した残業が増える傾向にはあります。しかし1年間を通して残業はほとんどありません。時間のコントロールがしやすい職場です。
休みの取りにくさ
クリニックは小規模な職場環境なので看護師が1人でも欠けると働いているスタッフにしわ寄せが起こります。あらかじめPTAなどで休みを取ることはもちろん可能です。しかし、子供の急病で欠勤が増えると迷惑がられる傾向にもあります。しかし、クリニックによっては募集要項に子育て世代を応援などの言葉が入っていることがあります。同世代のお母さんが多く働いているところもあり、一概に迷惑がられるとは言えません。助け合いの精神が根付いている職場環境かも気になるところです。
2.訪問看護
勤務場所や就業時間に柔軟性あり
訪問看護は子育て中の看護師にとって勤務時間や場所に柔軟性があり、子供の昼寝時間や送迎の時間に合わせて仕事を行うことが可能です。また直接利用者さんのお宅に向かい、直行直帰(ケアをした後に自宅に帰れる)できる点など利点が大きいです。看護業務を利用者宅で行うため、固定された勤務先の病院やクリニックとは異なり自分のペースで仕事を進めることが大きな魅力です。
1対1のためゆったりと看護ができる
訪問看護では病院での業務に比べて、1対1の関係を構築するすることができ、より深い信頼関係を育むことが可能です。複数の患者さんに対して看護を提供するのか。一人の利用者さんに対して看護を提供するのか違いますね。ゆっくりと利用者さんと接することができ、肉体的には楽に感じると思います。
オンコール対応がある
訪問看護の正社員はオンコールがあります。主に自宅にいて電話を取ります。必要があれば緊急訪問の可能性を行います。正社員と言いましたが、ステーションの人数が少ないところはパートでもオンコール対応をする時もあります。電話がかかってきた後は、急ぎの受診をするのか、一晩様子見るのかなどの判断をしなければなりません。ときには難しい判断をする時もありもあります。
夜勤のようにずっといないと言うわけではありませんが、必要に応じて訪問があるので、子育て中のお母さんは面接の時にオンコールをするのか?確認は必要です。
訪問看護ステーションにより対応できる医療が違う
訪問看護ステーションにより扱う医療が違います。ステーションによっては、人工呼吸器がの利用者がいたり、輸血があったり、CVポートの管理もしなければなりません。また小児が多いやお看取りが多いステーションもあります。ステーションごとの特色があるので面談の時に聞いてみるといいでしょう。
スキルアップできる
訪問看護ステーションではスキルアップは望めますが、看護師経験が少ない方には心労が大きくなり、家庭へ影響がでるのであまりお勧めはできません。帰宅してからも、あの対応でよかったのか?などなど、気になってしまいますね。
少し子供が大きくなってから訪問看護ステーションに勤めることをお勧めします。
お休みとお給料
訪問看護ステーションは、休みが取りやすくお給料が高いイメージです。実際休みは取りやすいです。授業参観などの子育て支援にも理解があります。また似た年齢のお母さんたちも多く働いているので、協力しあっていると言う感じです。お給料に関してはここ最近下がり気味といった感じですが、一般的な病院と比べても金額に大差はありません。夜勤もなくオンコール対応でスキルアップも望めるので、条件としては悪くないと思います。
デイサービス、デイケア
デイサービス仕事内容
主な仕事内容はデイサービスに来る人の体調管理です。バイタルチェック、服薬管理などを行います。他にはインスリン注射の実施、血糖チェック、人工肛門(張替)、胃ろう(注入、胃ろう周りの処置)生活介助などがあげられます。
医療行為は出来ません。採血や点滴などは医療行為に当たり、施設看護師でも実施することはできません。病院のように急患が入ったり、急変がないので、基本的に自分のペースでゆったりと働くことができるます。
勤務形態
基本的に日曜日がお休みのところが多く、施設によりますが土曜日も休み可能です。
し看護師の仕事はどちらも日勤のみで、基本的に夜勤はありません。日曜日がお休みのところがほとんどです。施設によりますが土曜日は出勤の可能性があります。必要性があるのかを確認をしてみましょう。残業は8~10時間あります。送迎中に終業時間になり、施設に戻ってくるときには時間が過ぎていることが多いです。面談時に残業時間がどのくらいあるのか聞いてみましょう。
看護師と家庭の両立を目指すためには色々な協力や手助けが必要ですが、両立は可能です。
子どもとの時間は限りあるものです。小さいうちにたくさん触れ合って、後悔のない時間にするようにしたいですね。
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