(Ns記事)アサーティブコミュニュケーション

看護師のみなさんへ
アサーティブコミュニュケーションをご存知でしょうか?医療関係者はチーム医療ですよね。そして在宅医療もです。在宅はとくに多職種連携があります。患者さんや家族とのコミュニュケーションがあり。違う職種の人と多くかかわっていきます。そして私の一番の苦手とする医師とのコミュニュケーション。何回叱られたことか。私の報告の仕方が………..。そして同僚や後輩にたいして言いすぎてしまったと一人反省をする日々。うまくコミュニュケーションを図ることができたら………。

人間関係を改善できる方法がアサーティブコミュニュケーションなのです。自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。

相手と対等な関係で向き合い、率直なコミュニケーションを図れるようにするためには、自分自身のコミュニケーションの傾向を知ることが大切です。アサーティブでないコミュニケーションのタイプの典型例として、以下の3つがあげられます。

攻撃的タイプ(アグレッシブ)

イライラ

攻撃的タイプはささいなことで腹を立て、相手の気持ちを配慮せずに自分の意見を一方的に主張するタイプです。相手からは疎ましく思われ、言っていることが正しくても聞き入れてもらえないことも少なくありません。感情のコントロールの仕方を学ぶ必要があるでしょう。

 

受け身的タイプ

オロオロ

相手から悪く思われることを恐れるあまり、言いたいことを伝えられないタイプです。攻撃的タイプの人から強く主張されると、たとえ無理な主張であっても、受け入れてしまいます。真面目で責任感が強く、「頼まれた仕事が断れない」「他の人に仕事を手伝ってほしいと言えない」のがこのタイプの特徴です。

 

作為的タイプ

ネチネチ

相手に対する自分の不満を、相手に直接言わずに、陰口や態度で伝えようとするタイプです。攻撃的タイプのように自分の怒りを表だって示さないため、周囲からは冷静なように見えますが、気持ちは穏やかではありません。「本当は自分の考えを率直に伝えたいのにできない」という性格の持ち主です。

 

 

アサーション・トレーニングとは、アサーティブの4つの柱である「誠実」「率直」「対等」「自己責任」に基づくコミュニケーションを取れるようにするためのトレーニングです。
人が自分の性格を変えることは簡単なことではありません。しかし行動を改めることはできます。アサーション・トレーニングを通して、普段何気なく行っているコミュニケーションの取り方を改めれば、円滑な意思の疎通ができるようになります。例えば師長からのお願い事をむりして聞いてしまう。ご利用者さんの家族から攻撃的な口調で言われてしまう。アサーティブ・コミュニケーションを身に付けることにより、自分の現状を率直に伝えたり、必要なときは助けを求めたりすることができるようになります。
また、年齢や性別にかかわらず、お互い対等な関係でコミュニケーションを取れるようになり、コミュニケーションの活性化を期待できる点もメリットの1つです。上司と部下などの関係に縛られず、活発に意見交換ができるようになることで、業務上のやり取りもスムーズになることが期待できます。

たとえ、どんなに言葉が丁寧でも、心の中で相手を見下していたり、ばかにしていたりすると、それは自然に相手に伝わります。一方で、表現が多少下手でも、誠実で真摯な言葉は相手の心を動かします。アサーティブな伝え方は、スキルとしての側面もありますが、支えているのは、誠実に、真摯に、相手と向き合おうとする心の持ちようです。それが、「誠実」「率直」「対等」「自己責任」の4つの柱です。この4つの柱がしっかりしていれば、出てくる言葉は、自然とアサーティブなものになります。

    • 誠実:自分自身に正直になることで、相手にも誠実になれる
    • 率直:遠回しではなくストレートに、相手に“伝わる”言葉にする
    • 対等:上から目線でも卑屈でもなく。態度も心の中も対等に向き合う
    • 自己責任:言った責任、言わなかった責任は、自分が引き受ける

自分にも相手にも、自己表現の権利があることを認めることで、アサーティブな人間関係の土台を築いていくことができるのです。明日もアサーティブコミュニュケーションについて書きたいと思います。

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