在宅あるあるで乾燥肌、頻回に起こるスキントラブル、繰り返す創傷、褥瘡、擦過傷、訪問のたびに増えている傷もうどうしていいかわからない時がありました。原因がわからない、、、、でも原因の一つはドライスキンだったのです(私の勉強不足がまたまた露呈するのですが)
【なぜドライスキンだめなのか???】
理由は角質層のバリア機能が落ちると、ドライスキンとなります。
ドライスキンとなるとスキントラブルを繰り返すようになり傷を作りやすくなります。
主婦は分かると思うのですが乾燥した水分を含んでいない魚は焦げがはやいのですが、水分を含んだ魚は焦げ付きにくいのです。
水分を含んだ肌は弾力性があり、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守ったり、身体の内側に蓄えている水分が逃げないように防御してくれます。この役割をキープするために普段から予防的にスキンケアが大切になります。 【予防的スキンケア】
①皮膚の清潔を保つ。できれば1日1回の愛護的な洗浄。汚れを界面活性剤で包んで浮かせること。
②石鹸の使い分け
弱酸性石鹸 | 毎日の洗浄が可能 老人や脆弱な肌に使用 |
アルカリ性石鹸 | 成分を残さないことが必要きれいに洗い流す 壮年期までは使用可能
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③バリア機能を落とさないためナイロンタオル、垢すりタオル、テープの無理なはがし、ゴシゴシ洗いはすべて摩擦を与えるので全て✖︎だめです。普通のタオルで体を洗う。
④清拭、入浴時の注意 熱いお湯に長時間入らない
⑤入浴剤を使用する
⑥入浴後は保湿剤を塗布する。
これまでの解説でいわれていることが教科書に出てくるような説明です。
私が訪問看護で予防的スキンケアで気を付けていることは次の点になります。訪問時の対策として以下の4点です。
【実践中の予防的スキンケア】
①傷を作らないように刺激を与えないように洗浄を心がける ゴシゴシ洗わない 皮膚の清潔を保つ
②弱った肌には弱酸性。(高齢者にも弱酸性石鹸をすすめています)自宅にない時には購入していただく。
③綿タオル(もしくは軟めの普通のタオル)で体を洗う。
④軟膏もしくはクリームの塗布。
もしも軟膏がない時には本人の使用をしていた、乳液やクリームを使用もしくはベビーオイルを使用しています。ドライスキンがひどい時には医師へ軟膏処方の相談をしています。
たった4点ですが効果的で褥瘡の発生や傷を作りにくくさせています。
普段からバリア機能を高めてドライスキンを予防してみてください。
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