あなたはいつ地震や災害が起きても大丈夫ですか?吸引器が停電すると、どうなると思いますか?命が脅かされると思いませんか?偉そうなことを言っている私も防災の視点から考えると不安になります。そして、どうしていいのかわからなくなります。このためしっかりとした防災対策と停電対策が求められます。この記事を読んでいただくと、災害時の停電対策と考え方が分かります。
吸引器の必要性や停電時でも作動ができる4つのタイプを厳選しました。
参考にしてみてください。
私は2015年~2020年まで訪問看護に勤務、その後は自費訪問看護の運営を3年間やっていました。在宅看護に従事しているときは、利用者に防災の指導を行っていました。県の保健所と連携をとりながら災害対策をしていました。
自然災害の多さ
2024年は震度5以上の地震は26回、最近では8月に宮崎県南部で最大震度6弱の地震が発生したんだよ。
でも具体的どう進めていいのかわからない
2024年9月現在ですが地震や災害はいつどで起きてもおかしくありません。8月に宮崎県南部で最大震度6弱の地震が発生しました。1週間、南海トラフ注意報が発表されました。また、7月25日からの記録的な大雨の影響で、秋田県や山形県を中心に土砂崩れや床上浸水などの被害が発生しました。石川県輪島市久手川町では、9月21日に大雨特別警報が出てから連絡がとれない住民がいます。
日本では、地理や地形・気象的に「地震」「津波」「台風」「豪雨」などの自然災害が多く発生するため、被害を減らすための取り組みを行っていく必要があります。地震や災害はどこで起きてもおかしくありません。防災に対する意識を持っておくことが大切ですね。
なぜ吸引が必要なのか?
そもそも、吸引をしないとどうなるのかな?
吸引で分泌物を取り除かなければ、酸素化が悪くなるよ
吸引とは、気道・気管内にカテーテルを挿入し、分泌物を除去することにより、呼吸困難の軽減や肺胞でのガス交換を維持・改善する目的で行うケアです。自分で分泌物を「ゴホン」とだせなかったり、咳をする力が弱かったり、分泌物があることで呼吸がしにくかったりします。またガス交換が上手くできないと、還元ヘモグロビンが増えて細胞は酸素不足に陥ります。
肺炎や気管支炎などで一時的に分泌物が多くなることもありますが、唾液など分泌物を自分で飲み込むことができずにむせてしまい、気道内にたまり誤嚥することで吸引が必要になることもあります。
体内に貯留する喀痰をそのままにしておくと、誤嚥や呼吸困難、気道閉塞などの重大なリスクが生じます。 そのため、何らかの方法で体外に排出する必要があります。
気管カニューレ内では、気管内のように性質上、痰が上がりにくい状態にあります。誤嚥をすると肺炎を引き起こし、さらに喀痰の量が多くなるといった悪循環を引き起こします。したがって、吸引器の力を借りて排出の力を助ける必要があります。
喀痰吸引は効率よく分泌物を除去してくれます。気道・気管内にカテーテルを挿入し、分泌物を除去することにより、呼吸困難の軽減や肺胞でのガス交換を維持・改善する目的で行うケアのひとつです。
ガス交換が上手く行われないとどうなるのか
呼吸困難になるとどうなるのかな~?
ガス交換が上手く行われなくなるんです。
重篤な状態になる可能性もあって気をつけなくちゃいけないんですよ
空気に含まれた酸素は、肺胞から血液中に入り、動脈血となって全身に運ばれます。 一方、肺胞では、全身より運ばれてきた静脈血から、二酸化炭素が取り込まれます。 二酸化炭素は、呼気によって排出されます。 肺胞で酸素が血液中に取り込まれ、逆に二酸化炭素が血液中から肺胞へと移動することを、ガス交換といいます。
ガス交換が上手く行われないと肺胞が低換気を招くことになります。
ガス交換が上手くできと軽い場合には頻脈、精神障害、呼吸促迫の三大症状のほか、血圧が上昇し、チアノーゼが現れることもあります。 貧血がある場合には還元ヘモグロビン量が少なくなるため、チアノーゼは現れにくくなります。 重度になると、意識不明、痙攣、血圧下降、徐脈などが現れ、重篤な状態になり最悪なケースでは死に至る場合もあります。
災害時吸引器の停電対策
吸引器は命を守るために必要なのはわかったけど、停電時はどうすればいいの?
停電時でも吸引できる厳選4選!
是非参考にしてみてね
災害時の停電対策は必要です。吸引器が作動しなければ、分泌物が除去されず低換気状態になってしまいます。呼吸困難や重篤な状態になってしまうかもしれません。
停電時でも使用できる吸引器を紹介させていただきます。以下の四つのタイプは停電時でも使用できるものです。予備バッテリーは充電をしておくと使用ができます。足踏み式吸引器と手動式吸引器は充電の必要はありません。
予備バッテリー
充電バッテリーです。いつもの吸引器が使えるから安心です。
充電式バッテリーです。充電をすると電源コードがなくても使用可能になります。
いつもの吸引器なので吸引圧も吸引の姿勢もいつも通りでいいです。
(バッテリーの一例)90分充電後に80分の使用可能。連続使用では60分。
予備バッテリーが切れてしまうと吸引器は作動しません。
予備バッテリーのメンテナンスが必要。定期的な充電と使用が必要。
フル充電の状態を短くすることで、劣化を遅らせて寿命を延ばすことが可能。
高温を避ける。水濡れ注意。高額になる傾向です。
吸引の姿勢は選びません。いつもの吸引器が使えるので安心感はあります。
足踏み式吸引器(蛇腹式)
足踏み式吸引器
やや大きめでしっかりとた作りです。
ビニールプールで使う空気入れに似た吸引器です。電源は必要ではありません。
高さがあるので持ち運びよりは車の中に積んでおいて使用をするイメージです。
吸吸引器は慣れないと、実施者の上半身がぶれやすくなり吸引が実施しにくくなります。
本人が床に寝て足踏み吸引をすることは難しい。
床か低床の時の吸引は二人で行うようにする。一人は足踏み、もう一人が吸引。
高さのあるベッドに寝ないと、二人の人員確保が必要になります。吸引圧は十分にあります。
足踏み式吸引器(ペダル式)
足踏み式吸引器
こちらはコンパクトタイプ
片手で持つことが着る、パッケージ付き
ペダルの所に足を置いて踏むと吸引できます。コンパクトな収納になっているので片手で持ち運びが可能になります。
吸引器は慣れないと、実施者の上半身がぶれやすくなり吸引が実施しにくくなります。
本人が床に寝て足踏み吸引をすることは難しい。床か低床の時の吸引は二人で行うようにする。一人は足踏み、もう一人が吸引。高さのあるベッドに寝ないと、二人の人員確保が必要になります。
吸引圧は十分にあります。
こちらも吸引器は大したことないと思われるかもしれませんが、2~3回ペダルを踏むとしっかりと水を吸い上げてくれました。
1人で吸引を連続してするのは可能。両手が空いた状態になるので吸引も難しくはありません。
実際の動画があるので見てみてください。
しっかりと吸引圧がかかっていますよ。
手動式吸引器
手動で動きます。電源は必要ではありません。手動ですがしっかりとした吸引圧が掛けられます。床または低床ベッドでも一人で吸引が可能です。
両手は使えません。手は塞がってしまいます。手が疲れるので吸引の回数がこなせないとの意見もありました。
チューブが短いため口や気管切開部からの距離が短く操作のしにくさがあげられますが、訓練をすれば問題ありません。
手軽で持ち運びがしやすいことも特徴です。値段も一番安くお手頃価格です。
もしも私だったら何を購入するか考えてみた
吸引器と手動式吸引器をチョイスする
最後にうちの家にもしも、吸引器があるときには災害用として、予備バッテリーと手動吸引器を購入すると思います。
予備バッテリーはとても便利です。吸引圧の調整も可能で、しかも使い慣れている吸引器を使用できます。予備バッテリーは購入をします。しかし、劣化があり、高価でもあります。水濡れなどに弱く劣化もあるのでいつ壊れるのかひやひやです。そして、充電を使い切ってしまうと動かないので心配になります。
このため、手動式の吸引器も持っておきます。手動式吸引器は安くてしっかりとした吸引圧もかけられます。1人で吸引も可能です。手が疲れてしまうといった弱点を備えてますが災害用の物品としては安価で準備をしやすいと思います。
これはちなみに、わが家が購入するとすればの一例ですので、以上のことを参考文献にして購入を検討し見てください。あくまでも、個人的意見です。
家庭用のバッテリーは使用できるの?
家庭用バッテリーはメーカーに問い合わせたけど分からないと言われたよ。
家庭用のバッテリーも吸引器の使用可能か複数のメーカーに問あわせたところ、回答は得られませんでした。しかし、家庭用のバッテリーは大容量で停電時には本当に便利です。スマホの充電やパソコンやキャンプ使用にまで様々なシーンでも使用ができます。
私の職場では医療依存の高いお子さんと接することが多いため、家庭用電源バッテリーを使用したことがあるか聞いてみました。吸引器と吸入器の使用はできるとのことでした。あるお子さんは体温維持が難しく低体温になりやすく、真夏でも電気毛布がいるお子さんです。外出が困難でしたが使用ができて外出の機会も増え喜んでいました。吸引器と吸入器も使用は可能とのことでした。
もしも購入を検討されるときはメーカー保証とかではありません。あくまで上手くいった一例としてとらえていただけると嬉しいです。
※個人的見解です。
キャンプなどでも便利です
< “>必要な電力を求める計算式
使用状況によっても異なりますが、必要な電力量を求めるには・・・
使用電力量(Wh)=消費電力(W)×使用時間(h)
ただし、電気製品の負荷は使用状況によって異なりますので、蓄電池にかかる負荷がどのように変化するのか考慮が必要です。
また接続したい機器の合計消費電力が蓄電池の最大出力上回らないようにする必要がありますので注意しましょう。
太陽光発電パネルを使用する
ソーラーパネルを利用すると災害時でも利用が可能です。
ポータブル電源とセット販売されている太陽光発電パネルを使用することで、太陽光だけでポータブル電源を充電することができます。環境にも優しく、クリーンでスマートなポータブル電源を充電することができます。太陽光発電でポータブル電源への充電時間を短縮したい場合は、変換効率が高く、出力の大きいソーラーパネルを選ぶことをおすすめします。
ただし天候や時間帯によって充電速度が遅くなったり、充電が足りなくなることがあります。場所に限らず充電できるものの、そういった欠点があることは把握しておきましょう。
スマホの充電が切れて家族と連絡が取れない
ラジオの充電が切れて情報収集できない
食料を冷蔵保存できず非常食しか食べられない
冷暖房が使えず暑さや寒さをしのげない
これらを回避するためには、あらかじめポータブル電源を準備していつでも電力供給できるようにしておくことが大切です。
防災バックの準備の必要性
防災バッグはやっぱり必要なのかな?
医療機器が入っている在宅療養者は避難が困難なの。
避難に時間がかかるから持ち出し袋は必要だよ
防災バッグは準備しておきましょう。医療機器が入っているご家庭はどうしても、避難が遅れがちです。避難物品の多さに手間取ります。また小さなお子さんのいらっしゃる場合も避難に時間を要します。避難持ち出し袋を一つ作っておくと、時間を要さずに避難が始められます。荷物をまとめておけば、次の一手の行動がとりやすくなります。命を守るための重要アイテムです。
医療機器があるお宅では自宅避難をすることもあります、自宅に必要なものがバラバラ置かれているよりは、一か所に必要なものが集められていたほうが、効率よく自宅避難も行えます。避難持ち出し袋は必需品でしょう。
それぞれで準備をすることがとても大切です。年齢に応じた落ち着くものを少し入れ込むといいでしょう。小さなお子さんであればおもちゃなど
年に一回は中のメンテナンスを行うようにしてください。賞味期限切れの水がないか?
ラジオは使えるのか?など確認をしておくといいでしょう。
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