訪問看護 摘便と陰部洗浄

訪問看護のなかで覚えておいたほうがいいわよ。

私はわすれてました。摘便のことなんて。訪問看護へ行ってからは、午前中は摘便、午後からも摘便。
一時期はずっと摘便をしていた記憶もあるほどです。もう一度手技をふりかえってみると案外忘れていることもありました。そして訪問看護ならではのお話もできれば思います。

準備物

  • 潤滑剤(オリーブ油やワセリン)
  • ディスポーザブル手袋
  • ディスポーザブルガウン(エプロン)
  • 処置用シーツ
  • バスタオル 
  • 新聞紙
  • 45リットルゴミ袋
  • ビニール袋
  • 必要に応じて紙オムツ、便器、陰部洗浄物品

〇ベビーオイルも必需品です。毎週使うようになれば利用者さんの負担で購入をお願いをしています。

〇病院のようにおむつが何枚でも使える環境にはないので、ベッドが汚れないように新聞や45リットルゴミ袋でゴムシーツの変わりを作ります(在宅あるある)

 

 

摘便 手技

おむつの後ろに新聞をゴミ袋を敷きこみます。
左側臥位になってもらいます。
手袋をつけてベビーオイルを指につけます。利用者さんには口で息をすってもらい深呼吸を促します。
肛門にゆっくりと示指をいれます。
便が触れるか確認を。
指に便が触れないときには下に降りてきていないので終了。内服の調整が必要です。
指を曲げないようにしてまっすぐかきだします。
摘便の最大のリスクは腸穿孔。指の腹にのっけるようにして摘便を行います。
便の性状と量を確認をします。
陰部洗浄をして終了します。

訪問看護ここだけの話

〇新規の利用者さんのところへいって陰部洗浄をしようと思っても物品がそろっていない。困ることがあります。そのためペットボトルキャップに穴をあけていつも持ち歩いています利用者さん宅でペットボトルだけをいただてキャップは穴あきタイプを使用すれば。いつでもどこでも陰部洗浄用のボトルができてしまいます

〇排便困難があるため多めに水分をとってみた。内服をしてもどうしても便が出にくい。訪問看護ではよくあることです。そんな時は家族の協力を得て、座薬を使用するときもあります。家族の方が訪問看護が入る1時間前に座薬を挿入しておきます。そうすとタイミングよく排泄できて訪問看護がおむつ交換だけで終わることもあります。家族や支援者とうまくつながって排便コントロールをすることも、訪問看護の役割といえると思います。

訪問看護では難病で自力で出せない。老人のかたも便秘に悩んでいます。適切に便の処置を行えたらと思います。

今日もつたない文章を読んでいただいてありがとうございました。


 

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